瀬戸内醸造所のフラッグシップのワインの1つ、瀬戸内海沿いの自社圃場を構えている広島県竹原市産のぶどうを使ったワインです。
キャンベル・アーリーは明治期よりぶどう栽培がなされるこの土地で、代々植え付けられてきた原種ともいえる品種。今でも地域では、100年超の樹齢を誇る古木のキャンベルが大切に保存されています。竹原でぶどうが栽培されているエリアは、瀬戸内海に注ぐ賀茂川の河口。場所によっては地面を掘ると海水が染み出す、ぶどうにとっては過酷な環境です。
このワインを造り始めたのは、2019年からです。キャンベル・アーリーのワインは、全国的にみても取り組むワイナリーが多くなく、私たちもどのように仕上げれば食事に寄り添うお酒として愛していただけるか大変悩みました。
ぶどうの個性は香りの華やかさと酸。元々香りが華やかな品種ではありますが、竹原のキャンベルは他地域のものに比べてより華やかだと感じています。その理由に「ストレスがかかる環境であるため、ぶどうが生命力を強くしようとするのが原因なのではないか」、地域の生産者はそう語ります。
また、ぶどうの酸を出すには栽培期の気温に朝晩の寒暖差が必要ですが、山間地ではないためそこまでの気温差はありません。それにも関わらず、品種本来の個性として酸が際立つ、特徴的なぶどうです。瓶内二次発酵による、気圧が強めのスパークリングワインとして香りを最大限に立たせました。
果皮は漬け込まず、すぐに圧搾することでロゼに。毎年製造本数が1,000本であり、かつ人気のワインのため秋頃には終売となります。販売開始前に予約が入る、瀬戸内醸造所の代名詞のワイン、今年は4月中旬に発売開始となりました。
●瀬戸内醸造所スタッフよりひとこと
「瀬戸内醸造所では、このワインの液色を夕焼け色のロゼと表現しています。昨年(2021)は、ロゼではなく赤のワインとして仕上げた竹原キャンベルのワイン。2022年はロゼになって帰ってきました。まずはこの美しい色にご注目ください。
抜栓すると、華やかな香りが強めの発泡とともに立ち上がります。味わいは香りに反して超ドライ。ミネラル感が強く、海近くの圃場で育ったぶどうを実感します。揚げ物などのどっしりしたお料理にも負けない、パワーのあるお酒ですが、ロゼなので野菜や魚介などにも寄り添える繊細さもあります。
弊社の店頭では“同じ土地のペアリング”として、同市内の名産・ジャガイモを使ったフライドポテトと合うワインとしてご紹介しています。よく冷やしてお召し上がりください。」
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●商品情報
形態:瓶内二次発酵
色味:ロゼ
香り:バラ・ストロベリー・紅茶
原料:キャンベル・アーリー
容量:750ml
収穫年・産地:2022年広島県竹原市
製造元:瀬戸内醸造所株式会社